こんにちは。
滋賀県甲賀市にある有限会社カーテックウカイです。
車に乗っていると思わぬ出来事が起こってしまう時は多々あると思います。
出掛けようと思って駐車場をバックで出て、大きい車だし、出づらい所なのでかなり慎重に出ていたのだが、最後の最後で縁石に擦ってしまって傷をつけてしまいました。
へこみはなく結構広い範囲で傷が着いている。
あぁもう修理しかないかなぁ。
このように慎重にしていたが、ついこすってしまったりすることはあります。
車の傷はしょうがないし、傷だけで何万も取られるのはいやだから放置と思ってそのままにしていませんか?
多少の傷は自分でも目立たなくすることできるんです。
傷を目立たなくすることができるコンパウンドとは?
コンパウンドは車の傷を直す際によく使われますが、どんなものかをわかりやすく説明すると、キッチン用品のクレンザーや練り歯磨きと同じようなものです。
コンパウンドは複合物、化合物を意味する。 タイヤの場合はトレッド、カーカス、ビードなどに使われているゴムの材質をいうが、通常、トレッドコンパウンドを指す。コンパウンドは天然ゴムや合成ゴムのポリマーに、カーボンブラックなどの補強材、硫黄、加硫促進剤などの各種薬品を複雑に配合してつくられる。(大車林 Weblio辞書)
カー用品でいえば、研磨剤になります。
コンパウンドは粉状の研磨材を油分などの薬剤と混ぜ合わせて、使いやすいペースト状もしくは液状にしたものです。
コンパウンドを使用する前の注意点
傷を目立たなくすることができるコンパウンドですが、万能ですべての傷に使えるわけではありません。
副作用もありますし、注意点もあります。
もちろん利用できない傷もあります。
使用まえに以下に注意して失敗しない利用方法を学びましょう。
コンパウンドで修正できる傷の範囲とは?
残念ながらコンパウンドでは完全に傷を消すことはできません。
コンパウンドは研磨剤の一種なので、あくまで傷を目立たなくする物になります。
わかりやすくいえば、研磨剤で塗装ごと傷を削り取って目立たなくするのがコンパウンドなのです。
その為当然、塗装は薄くなりますし、凹みや深い傷などには利用できませんし、逆に傷を広げてしまうことになってしまいます。
コンパウンドで改善できる傷はどこまでの傷?
コンパウンドで改善できる傷の見極め方は大きく分けて2つあります。
1つは、傷を触った時に引っ掛かりがない傷
2つ目は、傷の周りに水をかけた時に傷が見えなくなる場合です。
コンパウンドは表面の塗装を削って傷を目立たなくするものです。
つまり、塗装をえぐりその下地が見えているような傷には使えないのです。
擦った場合の相手方の塗装がついているのはコンパウンドで修正が可能です。
塗装と違う白やグレーなどの下地が見えている傷は要注意
コンパウンドを使う際には、下地が見えている場合は利用しないようにしましょう。
白い下地が見えている傷を無理にコンパウンドで削ってしまうと傷を広げて余計ひどくなってしまいます。
また、グレーや黒っぽい傷の場合は、下地までも剥がれた鉄の部分です。
雨などで錆びてしまう前に板金修理を業者に頼んだ方がいいでしょう。
コンパウンド使用時の注意点
コンパウンドを使用する際に、あなたの愛車をさらに傷つけないために先に知ってほしいことがあります。
コンパウンドには種類がある
一言でコンパウンドと言えどもコンパウンドには種類があります。
その種類は、油性と水性に分かれます。
油性のメリット
ワックスなどの艶出し成分や石油系成分を多く含んでいます。
油分を多く含むことで、スベリ効果が生まれます。
艶出しの効果が傷を埋め、即効性を感じることはできるのですが、時間が経過し脱油が進んでしまうと、再び車体の傷が目立ってしまいます。
作業に慣れていない人には研磨の力を抑えてあるものになるので削りすぎないというメリットがあります。
水性のメリット
石油系溶剤などの成分はゼロではありませんが、必要な配分量だけに抑えられています。
水溶性コンパウンドを利用すると、作業時間を短くできます。
こちらは塗装を研磨し目立たなくするものになるので、研磨には力加減や慣れも必要になります。
コンパウンドには粒子のサイズで用途がわかれる
粒子のサイズ |
使用目的 |
---|---|
超微粒子 |
ホワイト、シルバー、イエローなど色の薄い車 |
濃色超微粒子 |
ブラック、レッド、ダークブルーなど色の濃い車 |
極細目 |
中間研磨剤として使用する |
細目 |
粒子が細かいタイプで効果が表れなかった場合 |
コンパウンドの使い方
実際にコンパウンド使って傷を修正する際の手順です。
まずは、傷の周りに養生テープを貼ってコンパウンドで削りすぎないようにします。
事前に傷や傷周りの汚れをしっかりとること
コンパウンドで作業する前に小傷がついた部分を水洗いします。濡れた布などで表面に付いた埃や汚れを落としてきれいにしましょう。
汚れが付いたまま作業を始めてしまうと、仕上がりがうまくいかなかったり、さらなる傷をつけてしまうこともあります。
スポンジに水に浸ししっかり絞る
コンパウンドで研磨をかける時の作業の大敵は摩耗熱です。
熱を持ったコンパウンドは乾いて切削性がより高くなることを防ぐため、水を含ませたスポンジを使用します。
しっかり絞ったスポンジにコンパウンドをつける
傷ついた箇所にコンパウンド均等に付着させる
コンパウンドを付着させたスポンジの研磨面を、傷ついた箇所に軽く押し付けます。
そのまま、軽く叩きながら均等にならします。
こうすることでコンパウンドが均等に付着します。
傷と周辺を磨く
この際に気をつけてほしいのは傷のみを磨きすぎないことです。
なんども言っていますが、コンパウンドは削って目立たなくするという研磨剤です。
傷だけを磨くと傷が浮かび余計に目立ってしまいます。
その周辺も磨くことで均一な塗装になります。
コンパウンドを拭き取る
コンパウンドを拭き取って傷の仕上がりを確認します。
目立たなくなっていたら艶出しのために周辺との差が目立たなくなるようコンパウンドの磨き傷を消していきます。
粒子の大きいコンパウンドでついた磨き傷は、より粒子の細かいコンパウンドで磨いて消します。
無理に大粒のコンパウンドを使う必要はありませんが、より小さい粒子のコンパウンドへと変えると艶が出せます。
まとめ それでも改善できない傷は無理をせずに専門家にゆだねましょう
自分で修理をできると、板金修理などの費用は大幅に削減できます。
しかし、DIY修理は諸刃の剣でもあります。
うまくいけばいいですが、失敗して最初よりもさらに修理費用がかかってしまう。
そのような場合ももちろんあります。
まずは専門家に相談してみることも一つの手段です。
思ったよりも費用がかからない場合もあります。
まずは、お気軽にご相談ください。
私たちは、あなたの愛車をより長く使っていただけますようお手伝いをさせていただきます。
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